こんにちは。えたばりゅです。
今回は、夏の土用丑で食される食べ物をご紹介しようと思います。夏の土用丑といえば、やはり一番に思い浮かぶのは土用うなぎですが、それ以外にも結構あったりするんですね。そして、鰻に関してはちょっと不都合な面白い雑学もご紹介しておりますゆえ、今回も最後までお付き合いいただければと思います。
鰻以外にもあった!土用丑で食される食べ物とちょっと不都合な面白い雑学
ではまず最初に土用丑という概念について、少し触れていきましょう。土用丑というと、一括りの言葉と思われがちですが、正確には土用の丑の日ということになり、「土用」とは立春・立夏・立秋・立冬の直前17~19日間に当てはまる日のことで、丑の日は十二支でカウントされる丑の日のことなんです。
十二支といえば、年の干支のほうがかなり有名ですよね。
子・丑・寅・・・と続くあれのことです。ちなみに今年2023年は卯の年、つまりうさぎ年でございます。
今ではあまり・・・といいますか、日常生活ではほとんど使われなくなりましたが、昔は日時においても、十二支を当てはめて数えていていたんです。ですので、土用の丑の日とは土用の17~19の期間のうち、丑の日として当てはまる日のことなんです。
ちなみに、土用の期間は約18日、十二支はその名の通り12ですので、数が合わず、最初に数えられる、子や丑、寅、卯などは2回期間2回訪れることになります。
この2回目に当てはまる丑の日が2の丑ということになるんです。
今では、土用うなぎで土用丑といえば、夏の風物詩のようになっておりますが、このように土用の期間は季節ごとに4回訪れるんです。
と、土用丑の概念のご紹介はこれくらいにして、おまちかね、夏の土用丑に食べられる食べ物をご紹介していきましょう。
鰻以外にもある!夏の土用丑に食べられる(れていた)食べ物
今は夏の土用丑といえば、ウナギを食べる日というのが、もはや習慣化されているという感じですが、本来は鰻だけではなくて、夏の土用の日には「う」が付いた食べ物を食べると暑い夏にも負けないという云われが発祥となり、「う」がつく食べ物が食されていたんです。
その一部を例に挙げると、
- うどん
- ウリ
- 梅
- 桜肉(馬)
- 牛肉(牛)
など。いかがです?一応見出しでは「食べられている」というタイトルでご紹介しましたが、現在ではほとんど丑の日として連想するものではなく、実質には「いた」という過去形感が否めないですよね。ただ、ウリに関しては、ウリを材料とする漬物奈良漬けや浅漬けなどは、ウナギのかば焼きとの相性もいいことから、夏の丑の日に食べられることも多いかなと思います。
ちなみに、現在は欧米はじめ世界各国の料理が食べられるのが一般的な認識で魚肉以外の肉も積極的に食べられていますが、古来の日本では、宗教的概念もあり、牛や豚などの肉を食べるという習慣はあまりなかったので、うどんやウリ、梅などが食べられていたようです。
このほかにも、夏の土用の時期に旬の最盛期を迎え、栄養素も豊富なシジミ、総合栄養力に優れた鶏の卵、その中でも土用の丑の日に産まれたもの、あとは疲れた時に食べたくなる和スイーツの代表的一角、おはぎなどを含んだあんころ餅が土用うなぎのように、その名前の前に「土用」をつけて、食べられていたりします。
鰻も栄養素としては優れていますが、旬という時期を加味して考えると、シジミのほうがふさわしい気もしますよね。
え・・・鰻って夏の食べ物じゃないの?って思ったならばこちらの記事
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夏の土用うなぎに関するちょっと面白い不都合な真実
このように、夏の丑の日には夏負けしやすく、何かと体力が落ちがちな季節において、高栄養の食べ物を食べて、その時期をしのぐという要素がかなり含まれますが、現代においては、栄養価の高い食べ物を比較的安価で食べられることが日常的となっているので、夏季に鰻を食べても、夏バテ防止などには高い効果を得られないことが分かっております。
現在は鰻の主な種は絶滅危惧種に指定されており、かつその生態的要素から完全養殖が難しいのも実情。なので、価格が年々高騰しているのも事実。
季節イベントも大切であるけれども、お財布事情など諸々な現状も考慮するのであれば、夏の土用の日も代用品で賄うのも、一つの選択肢かもしれませんね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、鰻以外にも食されている夏の土用丑にちなんだ食べ物をご紹介させていただきました。良ければゼヒ土用丑の献立のラインナップにお役立ていただければ幸いです。ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。