こんにちは。えたばりゅです。
今回は、これからの時期、特に美味しいカワハギにスポットを当てて、その美味しい食べ方や料理方法に適したカワハギの種類などをご紹介しようと思います。結構面白い雑学なども触れておりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
肝絶品のフグ カワハギ その種類に応じたおススメのお料理法などもご紹介!
カワハギは主にアジア海域に生息していて、日本でも本州から九州にかけての主に沿岸海域で見ることができます。この姿の通り、魚の中ではあまり泳ぎは得意な方ではなくて、そのせいもあってか、主に砂地に住むゴカイや貝類のほか、クラゲなどを食べて生活しております。結構おちょぼ口なイメージですが、その中にある歯はとても頑丈で、ウニやカニ、貝などの殻もバリバリとかみ砕いてしまうんです。
カワハギに関するちょっとホラーな雑学
そして、このおちょぼ口がクラゲにとっては結構なレベルでの凶悪具合でしてですね。カワハギはクラゲを見つけると、集団で襲いかかって、このおちょぼ口を活かして、クラゲの身を少しづつこそげ取って食べていくんです。
いわば、クラゲは生きたまま少しづつ、自身が食べられるという恐怖を味わってしまうんです。
カワハギはフグの仲間
この姿で何となくイメージはおつきになられているかと思いますが、カワハギはフグの仲間で、分類的にはフグ目カワハギ科という分類に属しているんです。フグといえばやはり気になるのが毒の存在ですが、カワハギには毒はなく、もちろんあの禁断の部位、肝も美味しくいただけるフグの仲間というわけなんですね。しかもその身はトラフグと比較しても全く劣らないほどの美味さを誇っているんです。
おススメのカワハギ料理
おススメのカワハギ料理はなんといっても、やはり刺身。コリコリっとした歯ごたえはまさにトラフグを彷彿とさせる食感で、薄造りで丸皿に盛れば、その見た目はもちろん、食しても黙っていればトラフグと気づかないほど。
そしてカワハギのお刺身で嬉しいところはなんといっても、あのまったり系至高の部位、肝も楽しめるところ。
肝といえば、アンコウが有名ですが、カワハギの肝も絶品の味で、薄造りはポン酢で食すという方も多いかと思いますが、カワハギはしょうゆに生の肝を溶かして食べると、淡白なその身に濃厚な肝の味が絡み合って絶妙のコンビネーションを奏でてくれるんです。
この他にも、煮つけやお鍋にして食べても絶品。難点は鍋にすると、肝が争奪戦になることくらいですかねw
また癖のない上品な味わいの白身なので、3枚におろして、アラの部分はお吸い物やアラ煮、身は唐揚げや天ぷらなどの揚げ物にしても、めちゃくちゃ美味しくいただくことができます。
カワハギの意外な雑学 実は夏が旬
カワハギはお鍋に煮つけと、そのお料理法が秋から冬においしい料理法が多く、そのイメージも冬が旬っていう感じですよね。ところが意外といいますか、カワハギの旬は実は夏なんです。
では、なんで空き家冬が旬というイメージが定着しているかというと、その向く料理法もそうなんですが、カワハギの代名詞ともいえるその肝が大きくなるのが秋から冬にかけて。なので、カワハギは冬の魚っていうイメージが強いんですね。
なので、ほぼ通年美味しいお魚っていう言い方もできそうですよね。
タップリ肝インなカワハギを見分けるコツ
カワハギはその肝がウリみたいなところがあるため、その存在感を際立たせるべく、外皮を剥いて、腹の部分に切り込みを入れて、肝が見える状態で販売してくれていることが多いですが、その本来の姿のままで販売されていることもあります。
この状態では、中の肝を目視で確認できないので、タップリ肝が入っているかどうか、わかりにくいですよね。
こんな時は、おなかの部分が膨れているものを選定すると、百発百中ではありませんが、肝がたっぷり入ったカワハギに出会える可能性が高くなります。
その種類に応じたおススメのカワハギ料理
主に販売されているカワハギの仲間はこれまでご紹介したカワハギの他、ウマヅラハギもよく販売されておりますよね。この他には、大型種のウスバハギといったところでしょうか。
ちなみにそれぞれの見た目で私の住むエリアでは、カワハギは丸ハゲ、ウマヅラは長ハゲ、ウスバハギはウチワハゲと呼ばれております。
こちらはカワハギ。
そして、ウマヅラハギ。
続いてウスバハギ。
この中では一番なじみが薄いかもですね。
ウマヅラハギはカワハギと比較すると、その身は若干固めですが、カワハギよりも肝が大きくなることが多いことから、鮮度の良いウマヅラハギはお刺身用としてかなり重宝されております。
そして、ウスバハギはその大きさが70cm以上にもなることがある大型のカワハギ仲間。
この大きさなので、その身の部分はもちろん、肝も大きく、主になべ物用のカワハギとして販売されることが多いですね。
というところから、
- カワハギは煮つけやお刺身
- ウマヅラハギはお刺身やお鍋
- ウスバハギはお鍋
といったところでしょうか。
もちろんこれらは絶対にこの料理法でないと美味しくないというわけではなく、カワハギをお鍋、ウマヅラハギを煮つけ、ウスバハギをお刺身でいただいても、そのおいしさは絶品で、美味しさの区別というよりはその魚体に合わせた調理法といった方が正しいかもしれませんね。
ただ、ウスバハギに関しては大型種ということもあって、南方海域で漁獲されたものはシガテラ毒を有することがあるようなので、このあたりは少し注意が必要といえそうです。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、肝を食することができるフグの仲間、カワハギについてその美味しい料理法やちょっとした雑学などをご紹介しました。こちらの記事があなたの楽しい食生活の向上になれば幸いです。ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。