夏が旬の食材 お役立ち食材雑学

稚鮎と小鮎の違いとは?をバッチリわかりやすく解説!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、アマゴやイワナと並んで、清流の味覚の代表的存在、アユにフォーカスを当てて、稚鮎と小鮎の違いについてバッチリわかりやすく解説したいと思います。こちらの記事をご覧いただくことによって、その違いに目からウロコがサラサラと取れること請け合いですので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

稚鮎と小鮎の違いとは?その違いをバッチリわかりやすく解説!

アユといえば、川魚の代表的存在にして、夏の味覚の代表格ですよね。日本では北海道から鹿児島県奄美大島まで、その仲間が生息していて、各地でアユを釣る釣り人の姿を見ると、夏の訪れを感じてしまうのではないでしょうか。ちなみに少し前までは奄美大島に生息しているアユの仲間が沖縄にも生息していたのですが、1970年代に残念ながら絶滅してしまっております。

そんなアユなのですが、販売されているのを見ると、少し敷居の高い感じもして、高級魚っていうイメージがありますが、そのイメージとは裏腹に時には100円から200円ほどで購入できることもあるんですね。その身は独特のスイカにも似た香りを発していて、香魚なんて呼ばれ方もしているほどなんですが、その肉質は淡白で、骨も柔らかく、15cmほどのアユであれば、甘露煮はもちろん、塩焼きでも骨ごと食べれるほど。また、クセのない上品な味わいと、その涼し気なフォルムから、夏の川魚料理の代表格として需要も高く、山間部の料理屋さんはもちろん、夏場では街中のスーパーでも、アユが販売されているのを見ることができます。

そして、アユは稚魚、若魚、成魚と、その成長過程で様々な料理を楽しめるのもアユの魅力で、稚魚は甘露煮や唐揚げ、天ぷらなど、若魚は甘露煮、天ぷら、塩焼き、姿寿司、セゴシなど、成魚は塩焼き、アユ寿司、甘露煮など、アユという種で見ればどのような料理にも対応できるほど。

こういったこともあって、お魚屋さんやスーパー、百貨店などの量販店では、初夏から梅雨の時期に差し掛かると様々な大きさのアユが販売されるようになりますよね。

そこで、気になるのがその販売表記。アユはもちろんわかるのですが、稚鮎や小鮎はどう違うのか、このあたりはちょっとわかりにくいですよね。

ニュアンスとその見た目的には、稚鮎はアユの稚魚、小鮎は稚魚から成魚の間の若鮎の大まかな間のアユという感じで、その大きさによっては稚鮎も小鮎もその販売店によっての販売表記の違いという認識も受けてしまいます。

ただ、稚鮎と小鮎には違いがあってですね。

稚鮎と小鮎の違い

じつは稚鮎と小鮎、こちらはその種類は同じなんですが、アユの生息地とアユの習性からその違いが分けられていてですね。

小鮎っていうのは、琵琶湖に生息している一生を淡水域で暮らす陸封型のアユのことで、他の多くの地域で暮らしているアユは大きい個体で、成長すると30cm前後になることもあるのですが、これに対して、一生を琵琶湖で暮らすアユは成魚となっても10cm前後にとどまり、回遊型のアユと比較するとその大きさも小柄なことから、小鮎と呼ばれているんです。

実はアユは本来、海と川を行き来するサケのような暮らしをしているんです。ちょっと意外でしょ。

~アユの意外な生態雑学についてはこちらの記事~

清流の証 アユに隠された意外と知られていない2つのヒミツ

※クリックすると、姉妹サイト該当記事へ移動します。

ちなみに、小鮎も琵琶湖を出て、琵琶湖水系の河川に行くアユは大きく成長することが分かっております。

これに対して、稚鮎というのは、その文字通り、アユの稚魚のことで、降海型の他地域のアユはもちろん、小鮎の稚魚のころも、稚鮎として出荷されることが多いんです。

稚鮎はそのフォルムから、その呼ばれ方も納得ですが、稀に全く成魚のアユと変わらないフォルムなのに、販売表記が小鮎となっているのは、このためなんですね。

アユの鮮度の見分け方

アユは美味しい反面、鮮度落ちが比較的早い魚でもあるので、同じ食べるにしてもできれば鮮度の良いアユを選びたいというのが本音というもの。アユの鮮度を見分けるのは比較的簡単で、アユの頬の部分を見ればよく分かります。鮮度落ちしてしまったアユは頬の部分が窪んで赤く変色していくんですね。

なので、アユを購入するときは頬の部分を見て赤く変色していないものを選ぶといいでしょう。

このあたりは、鮮度落ちが進むとホホの部分が黄色くなってくるイワシと通づるものがありますよね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は、稚鮎と小鮎の違いについて、バッチリわかりやすく解説してみました。比較的大きいのに、小鮎っていう表記で販売されているのを見たら、あぁ、琵琶湖のアユなんだなっていう風に思っていただければと思います。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

-夏が旬の食材, お役立ち食材雑学
-, ,