お役立ち食材雑学

タイの名を冠するタイではない超絶美味な魚たち

こんにちは。えたばりゅです。

今回は名前にタイという文字を冠しながらもタイではない魚、でもその味は鯛に勝るとも劣らない魚たちをご紹介したいと思います。実は超絶美味な魚が目白押し、果たしてどんな魚たちがいるのか、ではでは今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

鯛ではなくとも鯛に勝るとも劣らない美味しい魚たち

最近では鯛以外にも美味しい魚たちが認知され始め、その味の良さもどんどん広がりつつありますが、しかしながら鯛というとやはり美味しい白身魚の代名詞でもあり、お祝いの席には必ずと言ってもいいほど登場する日本では魚の王様とも呼ばれている魚、こういったこともあり高級魚の最右翼といっても過言ではないですよね。

そして鯛の仲間の代表的存在といえば、やはり真鯛に白羽の矢が刺さるでございましょうが、この真鯛の他にも、味の他にも釣り人の羨望のまなざしを一手に集める黒鯛(チヌ)やその華やかな色合いと、一匹付けにちょうどいい大きさも相まって真鯛と並び、お祝いの席で重宝されるキダイ(連子鯛<レンコダイ>)などいろんな鯛の仲間がおります。

しかしながら、その中には鯛という名前を冠しているものの、タイ科には分類されない、すなわちタイとは別種類の魚たちが結構いたりするんです。では早速どんな魚たちがいるのか、ご紹介していきましょう。

鯛ではないめちゃくちゃ美味しい魚たち1.甘鯛(アマダイ)

まずはこちら、真鯛に匹敵、場合によっては真鯛以上の高級魚としても名高い甘鯛からのご紹介です。甘鯛はグジ、オツキダイ、スナゴ、など各地で様々な名前で親しまれている魚で、少し水分が多いながらもその上品で淡白な味わいは非常に人気が高く、京料理や懐石料理などでもよく提供されたりしますね。

その面立ちは鯛と似ているものの、鯛よりも少し細長い体形をしており、見た目的にも鯛とは少し違う魚という印象も受けます。分類的にはアマダイ科アマダイ属という分類に属している魚なんですね。

そんな甘鯛の美味しい食べ方なのですが、鯛と同じく白身の魚ということもあり、どんなお料理にも合うオールマイティな魚で

  • お刺身・炙り・カルパッチョなどの生食系
  • 塩焼き・香草焼き・照り焼きなどの焼き系
  • 煮つけ
  • フライ・天ぷらなどの揚げ物系
  • お吸い物・みそ汁などのお吸い物系のメインの具
  • 寄せ鍋、しゃぶしゃぶなどのお鍋系

など様々なお料理でその味を楽しむことができます。

鯛ではないめちゃくちゃ美味しい魚たち2.石鯛(イシダイ)

続いて石鯛のご紹介に参りたいと思います。石鯛は鯛の仲間とは違い、ご家庭で食べる機会はそんなに多くないかもしれませんが、先にご紹介した甘鯛と同じく、料亭などの高級お料理屋さんでもたびたび登場する魚で、チヌと同じく釣り人の羨望を集めまくっている魚でもあり、磯などの岩場に多く生息していることから、磯の王者と形容されることもあるほど。

そのフォルムは黒と灰色の縦じま模様になっており、この縞模様は幼魚・若魚であるほど顕著で年齢を重ねるごとにその縞の境界線が不明瞭になってきます。

そして磯の荒波に揉まれたその身の味わいは間違いなく、お刺身・薄造り洗い・カルパッチョなどの生食系などをメインに

  • 塩焼き・香草焼き・照り焼きなどの焼き系
  • 煮つけ
  • フライ・天ぷらなどの揚げ物系
  • お吸い物・みそ汁などのお吸い物系のメインの具
  • 寄せ鍋、しゃぶしゃぶなどのお鍋系

などといった様々なお料理でその味を楽しむことができます。ちなみに石鯛よりも少し認知度は低いものの、石垣鯛(イシガキダイ)もその味は石鯛に並ぶ美味しさで、石鯛と同じくイシダイ科イシダイ属に属しており、自然下でもお互いに交配が可能なほどの近縁種でもありますね。そのフォルムは石鯛とは違い黒色の斑点模様の体をしていますが、イシガキダイも年齢とともにその斑点模様が不明瞭になるため、大物は一見すると個体によっては石鯛か、石垣鯛かわからなかったりもします。

コチラがイシガキダイ。ちなみにどちらも磯に生息するサザエなど硬い貝殻をもつ貝類をも噛み砕き捕食できるよう、その歯はかなり鋭く強固に発達しており、「knife-jaw」という英名もついているほどでございます。

鯛ではないめちゃくちゃ美味しい魚たち3.金目鯛(キンメダイ)

次にご紹介するのは金目鯛。金目鯛はその名前の通り金色に輝く大きな目が特徴で、その大きな目が存分に生かせる深海域を主な生活の場としている魚でもあります。見た目はかなり特徴的なので、味の面で少し不安感を覚えがちな魚でもありますが、それは全くの誤解でありましてですね。

先にご紹介した甘鯛や石鯛と同じく、その味は淡白で非常に上品な味わい、そしてその身は淡いピンク色をしており、見た目的にも華やか、高級魚といっても差し支えない美味しさとなっております。美味しい食べ方も

  • お刺身・炙り・カルパッチョなどの生食系
  • 塩焼き・香草焼き・照り焼きなどの焼き系
  • 煮つけ
  • フライ・天ぷらなどの揚げ物系
  • お吸い物・みそ汁などのお吸い物系のメインの具
  • 寄せ鍋、しゃぶしゃぶなどのお鍋系

お料理幅も超多彩。お料理屋さんなどで出会った際にはぜひぜひその味を楽しんでいただきたいと思う次第でございます。そして分類的にはキンメダイ目キンメダイ科キンメダイ属と、鯛とは結構離れた分類に位置する魚でもあります。

鯛ではないめちゃくちゃ美味しい魚たち4.赤魚鯛(アコウダイ)

次にご紹介するのは、金目鯛と同じく深海系の魚、アコウダイ。アコウダイはその地域で様々な名前で呼ばれており、その地域によっては別種の魚を指すこともあって、このあたりは少し紛らわしいところもあるのですが、メヌケという別名は有名なのではないでしょうか。深海魚は水揚げされたとき、その急激な減圧の関係で目が飛び出すことがよくあるのですが、アコウダイも同じく、この現象がよくみられ、メヌケ(目抜け)の由来ともなっております。

もう一つ、紛らわしいところがありまして、アコウダイが単に赤魚と呼ばれて流通していることが多いこと。よく鮮魚売り場の冷凍コーナーで赤魚と明記のある魚が陳列されているのを見かけられると思うのですが、あれはタイセイヨウアカウオやアラスカメヌケというアコウダイとは近縁ながらも別種の魚なんです。

日本で古来から親しまれているアコウダイは実は近年、漁獲高が非常に減少してしまっており、その価格は上昇。今では高級魚の部類として扱われております。

そして分類としては、鯛の名を冠しておりますが、実はメバルやカサゴに近い仲間なんです。

ただ、そのおいしさはお墨付きでキンメダイと同じく、メバルやカサゴの仲間に恥じない味の良さ。その身にも程よい脂ののりがあり

  • お刺身・炙り・カルパッチョなどの生食系
  • 塩焼き・香草焼き・照り焼きなどの焼き系
  • 煮つけ
  • フライ・天ぷらなどの揚げ物系
  • お吸い物・みそ汁などのお吸い物系のメインの具
  • 寄せ鍋、しゃぶしゃぶなどのお鍋系

など様々なお料理でその味を楽しむことができますね。

この他にもいる鯛の名を冠する美味しい魚たち

これまでは結構有名どころをご紹介させていただきましたが、実は鯛という名前がついていて、実は実は鯛ではない、でも味はめっちゃ美味しい。という魚は他にも結構いましてですね。例を少し挙げさせていただくと

  • イトヨリダイ(別名:イトヨリ、イトヒキ):塩焼き・煮つけ・干物・お吸い物・蒸魚など、分類スズキ目イトヨリダイ科イトヨリダイ属
  • キントキダイ(別名:アカメ、キンメ):煮つけ・お吸い物な・蒸魚ど、分類スズキ目キントキダイ科キントキダイ属
  • イボダイ(別名:エボダイ、シズ、ウオゼ、モチウオなど):塩焼き・煮つけ・干物など、分類スズキ目イボダイ科イボダイ属
  • マトウダイ(別名:カガミダイ、マトウ、ツキノワ、ホンマトなど):塩焼き・煮つけ・天ぷら・お吸い物など、分類マトウダイ目マトウダイ科マトウダイ属

などがおります。なお、キントキダイはキンメという別名がありますが、上記でご紹介した金目鯛とはまた別種の魚でございます。

最後に

いかがだったでしょう。今回は鯛という名前を冠し、鯛とは別種の魚ではあるものの、鯛にも並ぶ味の良さを持つ魚たちをご紹介させていただきました。こうして名を連ねてみると、どの魚も魚好きの舌をうならせる実力者ぞろいですよね。ではでは、今回の記事があなたの楽しい食生活の一助になることを願いつつ、このあたりで占めたいと思います。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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