夏が旬の食材

瑞々しき夏野菜トマト!加熱で美味しさ、栄養更にアップ!そしてちょっと面白いトマトのハナシ

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、暑さが堪える夏場、キンキンに冷えたコレがあると、思わずかぶりつきたくなる真っ赤な栄養満点野菜(果物)トマトのおいしい食べ方や栄養価などについて触れていこうと思います。

ちょっと変わった日本独特ともいえる美味しい食べ方の他、トマトに関するちょっと面白いプチ驚愕な話のネタなどもお伝えしておりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

生、加熱調理どちらもどんとこい!絶品トマト料理はあの怖い病気予防にも超強い味方!

トマトは私たち日本人にも非常に定着している野菜で、昔から食されているイメージがありますが、その歴史は意外と新しく、江戸時代に長崎港に入ってきたのが最初とされております。今でこそトマトは栽培技術も飛躍的に発達しており、美味しいトマトがたくさん出回っておりますが、伝来当初は真っ赤な色が当時の人々には特異に映り、また青臭さが目立つ独特の風味も相まって、あまり食用での需要はなく、専ら観賞用として育て始められた経緯があるようです。

明治時代には少し食用としての認知が広がるものの、当時のトマトはまだまだ青臭さが目立つものが多く、トマトが日本で広く受け入れられ始めたのは、第二次世界大戦が終了し、今では代表的品種である桃太郎トマトのハシリ的な品種が導入され、それが飛躍的に伝わったとされているんですね。

トマトの旬と主な産地

そんなトマト、今ではハウス栽培や缶詰といった栽培技術や保存技術が飛躍的に高まった結果、年間通してその味を楽しめるようになりましたが、トマトが美味しくなるのは、夏。

ですので、露地栽培ものは夏に出回ることがほとんどですね。

トマトの主な生産地はその時期によって大きく左右され、11月から5月ごろにかけては、熊本県、栃木県、愛知県、千葉県など、6月から10月ごろのかけては、生産地がだんだんと北に移動し、北海道、茨城県、福島県などが主流になります。

トマトの主な栄養

トマトは非常に栄養価も高く、健康の面、病気の予防の面からみても非常にその効果が期待できる栄養がいっぱい詰まっているんですね。特にトマトの代名詞ともいえる、リコピンは有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化といった、いまだ恐ろしい病気の予防にも高い効果を発揮することが分かっているんです。

また、血圧を下げる効果がある効果が期待できるカリウムやルチンも含まれており、こういった高い栄養価から、ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」といったことわざがあるほど。

更に樹に実ったまま完熟させた、いわゆる「樹成り完熟」のトマトには、ビタミンCが豊富な他、青い時期に収穫したトマトよりも糖度が高く、味・栄養ともに高い評価を得ています。

ただ、樹成り完熟は実っている時点で完熟を迎えているため、劣化が早く傷みやすいため、残念ながら市場にはあまり出回らないんですね。

加熱処理と食材の相性でトマトのうま味成分と主力栄養リコピンがさらにパワーアップ

トマトはサラダなど生食で食べることが多い果実ですが、加熱処理を施すことによって、トマトのうま味がググっと増し、リコピンの吸収率も飛躍的に高まるんですね。また、玉ねぎやニンニクとの相性もバツグンで、これらと一緒に調理すると、さらにさらにその吸収率を高めることができます。

また、トマトに含まれる酸味が煮込みに使われる肉や魚との相性がいいのも嬉しいところ。

ただ、リコピンなどは現在日本で主流に出回っている桃太郎に代表される品種よりも、欧米諸国で多く需要がある品種のほうが多く含まれているんですね。

なので、加熱処理の際にはミニトマトのような赤系トマトを使用するほか、イタリアなど国外産トマトをベースに使用した、ホールトマトやトマトの水煮を使用するとさらに効率よくその恵みを享受することができます。また、最近のトマトジュースの中にはリコピン含有率を飛躍的に高めた高リコピントマトジュースなども手軽に手に入るので、そういったものを使うのもいい方法の一つと言えそうです。

トマトの品種いろいろ

そんなトマトですが、日本の青果コーナーでも様々な品種が出回るようになってきていて、代表的な品種「桃太郎」の他、

  • ミディトマト
  • ミニトマト(プチトマト)
  • アイコ
  • フルーツトマト

などなど、様々な品種が販売されているほか、色が黄色く甘みの強いイエローフルーツ、アントシアニンなどを含むブラックといった変わり種も販売されております。

また、原産国であるメキシコの降雨量が少ない場所に寄せて、意図的に与える水の量を減らして栽培する方法がトマトの甘みを強くすることが分かっており、近年高糖度のトマトも多く出回るようになってきました。

トマトのおいしい食べ方

トマトは、サラダの主役として生で美味しく食べられるのはもちろん、シチューやハヤシライスなどの煮込み料理やソースの具、素材としても広く使われたりしています。

またスープの具としても非常にいい仕事をしてくれ、みそ汁などといった和風のものから、コンソメスープといった洋風のものまで幅広いジャンルに程よいアクセントを加えてくれるんです。

また、おでん屋さんでは、おでんの具としてトマトが販売されていることがあり、様々な具から沁み出たダシとトマトの程よい酸味が絶妙に絡み合ってとてもおいしかったのを覚えています。

トマトの変わり種おススメレシピ トマトの浅漬け

そして、これがある意味今回一番お伝えしたかったトマト料理・・・いや、料理になるのかな・・・

それはさておきですね。トマトの一風変わった食べ方として、個人的におすすめなのが、トマトの浅漬け。作り方も非常にシンプルで中玉サイズのトマトを丸ごと浅漬けの素に入れ、一晩寝かすだけ。

これだけで絶品トマト料理の出来上がりです。

ご飯のお供というよりは単体で食べる、しいて言えば酒の肴寄りですが、個人的にマジおススメなんで、良ければ一度お試しください。

トマトのちょっと面白い雑学 実はナスの仲間

トマトは分類的に果物なのか、野菜なのか、これがもとで裁判沙汰にまで発展したのはちょっと有名な話なんですが、確かにどっちともとれる感じがしますよね。しかしながら、このトマト、実はナスの仲間で分類系統的にはナス科ナス属の植物なんです。

今ではあまり使われなくなりましたが、伝来当初や明治時代には赤茄子の別名が頻繁に使われていたことも分かっているんですね。

そしてさらにオドロキなのが、ジャガイモ。実はジャガイモもナスの仲間でトマトと同じくナス科ナス属の分類系統を成す植物。

いや、なんていうか。。。姉妹記事であるこちらではよく発言させていただいているのですが、分類系統って、本当に奥が深いですね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は夏野菜の代表的一角、トマトに含まれる優れた栄養素と美味しい食べ方を一風変わった調理法を織り交ぜつつ、小話などをお伝えさせていただきました。こちらの記事があなたの楽しい食生活向上と健康アップのお役に立てればさいわいです。

ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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