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超コワモテで超絶美味しい魚太刀魚(タチウオ)の意外なお役立ち雑学

こんにちは。えたばりゅです。

今回はちょっと・・・いや、かなりのコワモテながらも超絶美味しい魚、太刀魚(タチウオ)にスポットを当ててその美味しい食べ方やちょっとしたトリビアなどをご紹介したいと思います。普段食べ慣れている太刀魚のちょっと役立つ情報や意外な事実も判明したりしますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらとおもいます。

コワモテながらもクセがなく、美味しい白身魚太刀魚の意外な雑学

太刀魚はスーパーなどでは切り身になっていることも多いのですが、魚屋さんなどではそのままの姿で販売されていることも結構あって、そのお顔を見た時、そのコワモテ面に結構驚いたことがあるのではないでしょうか。その口には鋭い歯がずらりと並んでいて、いかにも危ない感が漂ってきますが、そのフォルムはとても美しく、泳いでいるときはブルーメタリックといいますか、青みがかかった銀色をしていて、日光などの光に反射すると輝きを放ったりするんですね。水揚げされてすぐのときであれば、まだ青銀色に輝いていたりするんです。

コチラが泳いでいる太刀魚の姿。もはや美麗でしょ。一説によるとこのフォルムが刀、すなわち太刀を思わせることから太刀魚という名前の由来になったともいわれているんです。

そしてその味は、その姿に相応しくといいますか、とてもおいしい魚で、全くクセがなく淡白な味わい。食卓にも一度は登場したことがあるのではないかなと思います。

太刀魚の美味しい食べ方

太刀魚は白身で全くクセがない味をしていて、その漁獲海域や成長度合いによって差異はあるものの脂肪含有量が約6%と白身魚の中ではなかなか高い数値を誇っていて、いわゆる脂がのっている魚の一つでもあるんです。しかもその脂はしつこくないので非常に食べやすいんですね。

なので太刀魚といえば塩焼きがなかなかの定番料理ですが、このほかにも

  • 照り焼き、香草焼き、バター焼き、ムニエル、ソテーなどの焼き系
  • 煮つけ
  • フライ、天ぷらなどの揚げ物系
  • お吸い物、みそ汁などの汁物系のメインの具

など様々な料理でその味を楽しむことができ、鮮度の良いものであれば、お刺身やお寿司のネタ、昆布締めなどにしてもバツグンの美味しさ、冬であればお鍋やしゃぶしゃぶにしても楽しめます。

そしてその旬の時期は夏から秋にかけてと言われていますが、旬を外れていても極端に味が落ちるということはなく、比較的通年その味を楽しめる魚と言えますね。

ただ、お刺身やしゃぶしゃぶなどは太刀魚を身だけの状態、いわゆる三枚おろしにしたりする必要があり、太刀魚の平たく、細長い体を三枚におろすのはちょっと難しいところがあるかもしれませんので、これはお魚屋さんなどで頼むといいかなと思います。

このように食べ方も非常に豊富な太刀魚なんですが、その奥には結構意外な事実も隠されていたりするんです。

太刀魚の意外な雑学1.太刀魚の親しまれ度は世界でもトップクラス

日本では非常に馴染みのある魚の一つでもある太刀魚なんですが、これは意外にも世界でも同様で、実は太刀魚は世界でもトップクラスの漁獲量を誇っていて、養殖・畜養を除けば世界でもトップ10に入っており、この数値は日本の秋の風物詩でもあるサンマよりも高いんです。

まぁ、アレです。サンマと太刀魚の生息圏の広さを考えれば、妥当といえば妥当なので比較するのはちょっとアレかなと思ったんですが、どちらも日本で非常に親しまれている魚種ですので、今回は例に挙げさせていただきました。

太刀魚の意外な雑学2.意外に食べやすい

太刀魚は非常に美味しい魚として知られている一方、その体は平たくて細長く、骨が多い印象がありちょっと食べにくい印象も持っておられるのではないでしょうか。でも、実はちょっとした下処理で非常に食べやすく変貌する魚でもあるんです。

その下処理とは、背びれのところから背骨を取り除く作業。

骨を取る作業といえば、なんか難しそうなイメージがありますが、太刀魚の背骨は結構簡単に取り除くことが可能なんですね。手順としては

  1. 太刀魚の背びれ(両側)の付け根のあたりから包丁を骨に沿って身の中央部分くらいまで入れる
  2. 背びれのしっぽ側の部分を包丁で抑え、もう一方の手で太刀魚の身のしっぽのほうを持ち、ゆっくり割くように背びれを身から話していく

といった感じ。これで背びれと一緒に背骨が身から取れていき、主要な骨は中骨だけになるので、一気に骨感がなくなり、食べやすくなるんです。

太刀魚の意外な雑学3.鮮度が見分けやすい

太刀魚は鮮度の良し悪しが比較的見分けやすい魚でもあるんですね。というのも、冒頭で太刀魚は青みがかかった銀色に輝く非常に美麗な魚という表現をさせていただきましたが、これは生きている状態での姿。

水揚げされて時間が経っていくと、ドンドンその輝きはなくなり、その体の色は銀色から灰色に変色していくんです。そして腹部の身も薄いので、時間が経ってくるとおなかの身のところが破け、内臓が露出してくるので、視覚的にもその鮮度の良し悪しは結構簡単に判断できたりするんですね。

こちらが鮮度の良い太刀魚

そしてコチラが鮮度落ちしてしまった太刀魚

釣って漁獲したものと網で漁獲したものの差もありますが、時間経過とともに体表の銀色は光沢が失われ、くすんでしまい、はがれてしまうのがお分かりいただけるのではないでしょうか。

鮮度の良い状態であれば、切り身の状態でもその体の色は銀色に輝いているので、鮮度の良い太刀魚を購入するにはこういった太刀魚を購入するといいかなと思います。

太刀魚の意外な雑学4.意外に待ち伏せ型

太刀魚はかなり獰猛な顔つきをしていて、いかにも肉食魚感がバンバン出ていますが、その食性はもちろん肉食性、他の魚などを捕食しながら生活しています。そして、このお顔でそのフォルムもかなりスラっとしているので、獲物をガンガン追い掛けまわしている感じもしたりしますが、太刀魚は実は泳ぐスピードはそんなに速くなく、泳ぎ自体もそんなに得意な部類ではないんです。

遊泳の際、立ち泳ぎをすることも多く、これが太刀ともう一つ、立って泳ぐ魚、すなわち立ち魚から太刀魚の名前の由来になっているという説もあったりするんです。

なので太刀魚は他の魚などが自身の近くによって来るのを待ち、射程距離に入るとガっと襲い掛かって捕食するいわゆる待ち伏せスタイルをとっている魚なんですね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は太刀魚の美味しい食べ方などに触れつつ、タチウオの意外な雑学に触れてみました。こちらの記事があなたの楽しい食生活の一助になれば幸いです。ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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