お役立ち食材雑学

よく聞く露地栽培や水耕栽培など○○栽培ってどんな栽培方法?を分かりやすく解説!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は野菜や果物を育てる栽培方法などにフォーカスして、その栽培方法を分かりやすく解説したいと思います。こちらの記事をお読みいただくことによってそのカテゴリがバッチリわかるようになりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

野菜や果物売り場でよく目にする○○栽培ってどんな栽培方法なの?をバッチリわかりやすく解決

野菜や果物はもちろん植物の一環なので、条件さえ合えば人間のいない場所でも十分に育つのですが、見栄えや味など需要に直結するところで鑑みるとどうしても人の手入れが必要になってしまうことが多く、こういった問題を解決するために様々な栽培方法が考案されていきました。

よくスーパーや八百屋さんでも○○栽培の美味しい野菜!などとポップアップされた文言とともに販売されていたりするのを目にしたことがあるのではないでしょうか?でもその栽培方法って、私たちは何となく通常の栽培方法よりはいい方法で栽培されているのかなってのはわかるのですが、どういった特徴があるのかちょっとわからないところがありますよね。

ではでは早速作物の色んな栽培方法について解説していきましょう。

よく目にする栽培方法1.無農薬栽培

では最初に無農薬栽培という栽培方法からご紹介していきましょう。無農薬栽培とはその名前の通り、農薬を用いずに農作物や植物を栽培する方法でございます。

作物を育てるという栽培というシステムは今から遥か太古の時代から始まっており日本でも縄文時代からすでに米の栽培が始まっていたとされているんですね。そして長い年月をかけて様々な作物が日本でも栽培されてくるようになったのですが、もちろん当初は農薬などは用いない無農薬栽培をしておりました。ただ、やはり自然環境の中で作物を育てるのに伴い、育てる過程で他の植物もその周りで育ってしまって、その作物へ十分に栄養が行き届かなかったり、昆虫などが作物を食べることによって作物が枯れたり、作物が病原菌に侵されるなどその実に影響が出てしまったりする問題が出てきました。

これらを解決するために近年急速に拡大されてきたのが、化学肥料や化学農薬を用いた栽培方法なのですが、その拡大と普及とともに自然界への重篤な影響と私たち食べる側への体への深刻な悪影響をもたらすことが分かってきて、こういった栽培方法が近年問題視されてきたんですね。こういったこともあり、農薬や化学肥料を用いない無農薬栽培という方法が再注目されてくるようになってきたんです。

ただ、もちろん農薬や化学肥料の使用は自然界への影響や消費者の健康面への影響があるものの、特定農薬という安全性の高い農薬というカテゴリを農水省が制定するなど、若干ではありますが、変化の兆しがあったりもします。なので、今後自然界に影響がほぼ出ない方法が開発されることに期待しなければですね。

そして農薬使用を後押しするのは、私たち消費者が見栄えの良い野菜と受容するところにも少なからず影響があるところ。なので、私たちもこういった認識を変えていく必要があるといえそうですね。加えてこの農法自体も農薬を使用しない分、虫などが作物を食べてしまい、病害に侵されてしまったりして、商品として価値を失ってしまい、農薬を使用する農法と比較し、生産性自体はどうしても落ちてしまうため、このあたりも解決すべき問題と言えます。

こういったこともあり、カマキリやテントウムシなど肉食性の昆虫たちも無農薬栽培を行う上でかなり重要なパートナーと言えます。

よく目にする栽培方法2.有機栽培

画像は有機肥料の一つ、米ぬか。

有機栽培はその名前の通り、有機化合物を用いた栽培方法で、オーガニック栽培や商業的に行うものは有機農業・有機農法と呼ばれ、各国でその認定方法は違うものの現在では多くの国々で法律化されており、もちろん日本もその一部と言えます。なので、有機農法を名乗るには国の認可を受ける必要があり、勝手にといいますか、独断で有機農業を名乗ることはできないんですね。

そして勘違いされやすいのが、有機栽培とは農薬や化学肥料を一切用いない農法という認識もされていたりしますが、こういうことはなくて、実は有機農法は農薬や無機肥料を用いることはあるんですね。ただ、用いる農薬や無機肥料も有機JAS規格で認められているものに限定されます。面白いところでは、合鴨に雑草や作物を食す虫などを食べてもらう合鴨農法という栽培方法。そして合鴨の糞は肥料にもなるため、作物の成長も促進されて一挙両得というわけなんです。そしてこの方法は農薬の代わりに合鴨を代役に立ってもらうので無農薬栽培ともいえるところもあり、無農薬栽培と有機栽培と混同する一因の一つかもしれませんね。

よく目にする栽培方法3.露地栽培

露地栽培とは四方を囲まれた場所、すなわちビニールハウスなど建物の中ではない場所で栽培される方法で、要するにお天道様が見守る大空の下、作物を栽培する方法でございます。

故に対義語がハウス栽培ということになりますね。

故にハウス栽培のように温度や湿度管理が難しいため、年間を通してその作物を栽培し続けるということは難しいですが、その分その作物が本来持っている生命循環に沿って作物を育てるので、旬の味わいをより楽しむことができます。

また、主に果物にカテゴライズされる作物は木に成るという性質上、ハウス環境で育てるということ自体が難しいことが多く、こういったことから果物は露地栽培になることが多いですね。

野菜類は年中購入できることが多いのに対し、国産果物類は購入できる時期が旬の時期に限定されることが多いのはこのためでもあるんです。

よく目にする栽培方法4.水耕栽培

水耕栽培とはスプラウト系やホウレン草など葉物系野菜によく用いられる栽培方法で、土壌ではなく作物の根を水に浸して栽培する栽培方法でございます。土壌栽培に比べ小柄で線の細いのが特徴なのですが、これにより食感も柔らかくなるため、サラダなど生食で提供するものを育てる際に向く栽培方法と言えます。

よく目にする栽培方法5.菌床栽培・原木栽培

この栽培方法は主にきのこ類を栽培するときに用いられる栽培方法で菌床栽培は木の代わりにオガクズなど木製由来の培地を用意し、そこに栄養源を混ぜ込んで育てる栽培法のことを指します。それに対し原木栽培とはその名前の通り朽ち木や枯れ木などを用いてそこにキノコ菌を植えこんで育てる栽培方法のことを指します。

一般的に菌床栽培よりも原木栽培のほうが付加価値をつけて販売されていることが多く、その味も原木栽培のほうが美味しいという感覚がありますが、確かに少し前までは菌床栽培のキノコは原木のものと比較すると少し弱々しい感じが否めない印象があったものの、最近は菌床栽培の技術も発展しており、味の差も縮まっているといえます。

また、種類によっては菌床栽培のほうが原木栽培よりも需給面において優位に働く場面もあったりするんですね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は八百屋さんやスーパーなど大手販売所の青果コーナーでよく目にする栽培方法についてわかりやすく解説してみました。こうしてみると栽培と一口に言っても様々な方法があるものですね。ぜひぜひご購入の際のご参考にしていただければ幸いです。ではでは、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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