こんにちは。えたばりゅです。
今回は渋柿に隠された意外な事実をご紹介しようと思います。そのイメージを覆す渋柿に隠されたヒミツとは・・・
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
衝撃!渋柿のイメージが覆る超意外な事実とは
渋柿・・・
この言葉を聞くだけでちょっとしたトラウマを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
普通に甘い柿だと思い、豪快よろしくかじりついたときに襲ってくるあの渋みはまさに悶絶もの。
私も恥ずかしながら、学生のころ渋柿を普通の甘い柿だと思い、皮をむいてあった渋柿に思いっきりかぶりつき、激しい洗礼を受けたのを今でも鮮明に覚えております。しかもあの渋み。強烈なだけでなく、後引く渋みといいますか、口の中から中々抜けてくれないんですよねw
そんな全国の柿好きを地獄へと誘ってきた渋柿なんですが、実は意外な事実が隠されているです。
超意外!実は渋柿は甘柿よりも甘かった
甘柿とは、普通に生で食べても渋みをほぼ感じない柿で、早熟の時に食べるとしっかりとした食感、そして触ると実がへこむくらいに柔らかく完熟した実を食べると、しっとりとした柔らかい食感を楽しむことができます。代表的な品種は富有で、晩秋から冬季にかけてよく販売されていたりするのを目にするのではないでしょうか。
他には次郎や御所といった品種などがあります。
いやいやいやいや。渋柿が富有柿よりも甘いとか、何言っちゃってんのこの人。って思われたかもしれませんね。
もちろん渋柿はそのままでは渋みが強すぎて食べることはできないといっても過言ではないレベル。
しかしながら、その実に秘められた甘みは実は甘柿を軽く凌駕する糖度なんです。その甘さは糖度の基準となっている砂糖よりもさらに上を行くとされておりましてですね。数値にすると渋柿に隠された甘さは砂糖の1.5倍ともされており、その秘められた実力を開放するのが、干すなどといった渋みを抜く、いわゆる渋抜きの行程。干すことによって、渋抜きをすることによって渋みの元となるタンニンの性質が変化し、凶悪レベルともいえる地獄の渋みが抜け、その隠された天国の甘さが解放されるというわけなんです。
渋を抜く方法は乾燥させるほか、一定期間アルコールにつける、炭酸ガスを用いる、リンゴと一緒に密封し一定期間保存するなどといった方法がありますが、元々柿は渋柿ばかりで樹になった実が自然に渋が抜けた状態のものを食べていたと考えられているんです。
その判断は動物たちがこぞって食べるようになると、いい感じに渋みが抜けたとみていたようですね。
干し柿に白い粉が付着しているのをよく見かけると思うんですが、あれは解放された糖分が強力すぎて結晶化し、表面に浮き出ているんです。
干し柿うんちく あんぽ柿と干し柿の違い
ちなみに干し柿は販売されているのをよく見かけるかと思うのですが、その近隣に市田柿やあんぽ柿といった、干し柿と同じようなフォルムをした柿が販売されているのも比較的よく目にするのではないでしょうか。
干し柿と市田柿は言ってしまえば、同じもので使われている柿の品種が違うといいますか、干し柿の中でも長野県の市田地域で栽培された渋柿を使ったものが市田柿として販売されているんですね。
かたや、あんぽ柿も広義では渋柿にカテゴライズされるものなのですが、その製法に少し違いがあって、干し柿は完全に水分を飛ばし、乾燥させてしまうのに対し、あんぽ柿はある程度柿の水分を残した状態のものなんです。
ただ、水分を残した状態であればもちろん日持ちはしないうえ、カビが生えてしまうリスクも干し柿よりも格段に上がってしまいます。
そこで、半乾燥状態でも保存日数を向上させ、カビの発生を防ぐため、硫黄で燻製させて乾燥させる独特の製法が用いられているんです。故に干し柿よりもジューシーな甘さが楽しめるというわけなんです。
こちらが干し柿。
そしてこちらがあんぽ柿。
確かにこのように比べてみると、あんぽ柿は柿のフォルムが干し柿よりも色濃く残っている感じがしますよね。
ただ、日持ちはするとはいえ、時間経過とともに中の水分は失われていくので、あんぽ柿のその本来の美味しさを楽しむには購入してからすぐに食べるのが良いかなと思います。
最後に
いかがだったでしょう。今回は渋柿に隠された意外な事実をご紹介させていただきました。こちらの記事があなたの楽しい食生活の向上のお役に立てれば幸いです。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。