春が旬の食材 夏が旬の食材

【シャコ】地産地消すぎるその理由とちょっと面白い雑学と美味しい食べ方

こんにちは。えたばりゅです。 今回はシャコに関するちょっと面白い雑学とシャコの美味しい食べ方などをご紹介したいと思います。こちらの記事をお読みいただくとシャコを食したくなり、今すぐ魚屋さんにGOしたくなること請け合いですので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

シャコが地産地消すぎるその理由と面白雑学とシャコの美味しい食べ方をご紹介!

ではまずシャコに関する情報を軽くご紹介させていただくと、ロシアから台湾にかけて生息しており、水深約50mほどまでの内湾海域を好んで生活の場にしており、日本でもシャコが産卵期を迎える晩春から初夏を中心に漁獲されたりしますね。 別名シャコエビやガザエビなどと呼ばれ、そのフォルムもどこかエビに似たような姿をしておりますが、エビ類とは遠縁であるものの、実は全く違う種類なんですね。

シャコの面白雑学1.内陸部にまであまり出回らない地産地消なその理由

シャコはその味もよく値段帯もリーズナブルで購入しやすいため、漁獲地域付近ではけっこう好まれたりしていますが、内陸部のお魚屋さんやスーパーのお魚コーナーなどではあまり見かけることがありません。

その理由として、シャコの鮮度落ちが結構著しいことが挙げられますが、それに付随するがごとく、シャコはその死後とある酵素が分泌され、その成分が自らの筋肉、すなわち身を溶かしてしまうんです。

なので、硬い装甲に包まれたその美味しい身が時間の経過とともにどんどんなくなってしまうというわけなんです。加えてそれと同時に発する匂いもきつくなってきてしまうため、あまり内陸部まで運搬されず、専ら漁獲地域周辺での流通が中心となっているんです。 シャコがお魚売り場でよく生きたままパックされて販売されているのは、鮮度訴求もありますが、生きているうちに販売しないとどんどん味が落ちていってしまうからなんですね。

シャコの面白雑学2.シャコの名前の由来

シャコは現代だけでなく、私たちの先人の舌もバシバシうならせてきたわけなんでが、当初シャコは石楠花(シャクナゲ)と呼ばれていたんです。シャコの分厚く武骨なフォルムからはあまりイメージが湧かないようなその名前ですが、実はシャコは茹でると持っている色素が浮き出てきて、鮮やかな紫色に変化するんですね。

石楠花は結構品種も多く、その種によって咲かせる花の色も違ったりするんですが、淡い紫の花を咲かせる石楠花も多く、これがシャコの茹でた時の色とよく似ているため、石楠花という名前で呼ばれていたんです。 そして、このシャクナゲが時代の経過とともに略化していき、現在のシャコになったと考えられております。ちなみに現在でも、シャクナギなどという地方名もあり、これは古来の呼び名が色濃く残っているといえそうですね。

シャコの面白雑学3.実は生物界きってのハードパンチャー

私たちがよく知るシャコは、カマキリの前肢を逆さにしたようなトゲの付いた鎌状の前肢を持っており、これを使ってシャコは獲物を捕らえているんですが、シャコの近縁種には打撃に特化した前肢を持つ種類がいて、これらのシャコは前肢の打撃をもって獲物を気絶させ捕食しているんです。

そんな打撃系のシャコのの仲間には猛烈なパンチを繰り出す種もおりまして、このシャコが発するパンチは発した威力で周囲の海水の圧力が著しく減少し、キャビテーションが起こるほどなんです。

このパンチの前にはヤドカリやカニの硬い装甲もたやすく破ってしまうというわけなんです。

ちなみにシャコは色彩能力もかなり優れていて、人間のそれの約4倍と言われております。

・・・

なんかスゲーですよね。 このハードパンチャーは沖縄などの暖かい海中心ではありますが、日本にも生息しているので、シャコを見かけた際にもあまりちょっかいをかけないようにしましょう。

シャコの美味しい食べ方

そんなシャコなんですが、その味は甘味がありまた旨味も強いため、エビと同じく様々な料理法で楽しむことができます。

前述の通り、鮮度落ちが激しいので、生きているものを購入してできるだけ早く茹でたり蒸したりしておくのが、少しでも美味しさを長持ちさせる秘訣なんですが、茹でて殻を外したものを冷凍保存しておいてもオッケーでございます。

美味しい料理法の具体例としては

  • 塩ゆで・釜揚げ
  • 天ぷら・フライ
  • 酢煮

などなど。

シャコはかたい殻に覆われているので、茹でた後少し冷まして、頭部を取り除いて胴体の両端をハサミなどで切り落とせば中の身を比較的簡単に取り出すことができます。

そしてその身をシンプルに塩茹での味のまま楽しむのも最高ですし、

  • ダシ醤油
  • ポン酢
  • ワサビ醤油
  • マヨネーズ
  • わさびマヨネーズ
  • ポン酢にネギともみじおろし

などの薬味や調味料で食べていただいても、これまた至極の味わいを楽しむことができます。

最後に

いかがだったでしょう。今回は、シャコに関するちょっと面白い雑学と、美味しい食べ方などをご紹介させていただきました。特性上あまり内陸部では食する機会がないかもしれませんが、春から初夏のころ海辺に繰り出す機会があればぜひぜひシャコの味をお楽しみいただければと思います。

ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

-春が旬の食材, 夏が旬の食材
-