こんにちは。えたばりゅです。
今回は、日本の初夏を彩る赤い宝石さくらんぼとアセロラの主な違いなどに触れていきたいと思います。こちらの記事をお読みいただくことによって、両者の違いがバッチリ分かるようになりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
日本を北と南から初夏を彩る赤い宝石サクランボとアセロラの違いをバッチリ解説
サクランボとアセロラ、この両者は非常によく似ていますよね。その実をつける旬となる時期も初夏から夏にかけて、そしてどちらもきれいな赤い実をつけることから、その果実は赤い宝石やルビーなどと称されており、小さいながらも程よい酸味と甘みが凝縮されたその味は暑さも増し、湿気もマシマシになるその季節に爽やかな清涼感をもたらしてくれます。
このように一見、同じように見える両者なのですが、実はその中は結構違っていたりするんですね。
ではでは、早速両者の違いについてご紹介していきましょう。
サクランボとアセロラの違い1.分類の違い
サクランボはその名前や別名の桜桃の名の通り、日本の春を彩るサクラの仲間ということは広く知られており、アセロラもアメリカなどではバルバトスチェリーなどと呼ばれていて、こちらもサクラの仲間と思ってしまいがちですが、実はその分類系統はサクラの仲間とは違っていてですね。
どちらも大きな分類ではバラの一種で果樹に分類される果実ではあるものの、
- サクランボはバラ目バラ科サクラ属
- アセロラはキントラノオ目キントラノオ科キントラノオ属
と、結構上位分類から違っていたりするんです。
ちょっと分類系統で表現するとわかりにくいかもなので、少し荒っぽい例で表現するのであれば、この違いはトラとウマほどの違いがあるんですね。結構意外でしょ。
サクランボとアセロラの違い2.日本へ伝わってきた時期の違い
そしてサクランボとアセロラは日本へ伝わってきた時期も違いがありまして、どちらも比較的新しい時期の果物ではあるものの、サクランボのほうが若干早く日本には明治の初めに導入されてきたと考えられているんです。方やアセロラが日本に伝わったのは昭和も中期に差し掛かったころ、第二次世界大戦の傷跡から復興を遂げつつある時期で、本格的に広まったのは現在ではアセロラの一種代名詞的な存在になっているアセロラドリンクが販売された1980年代なんです。
どちらも果実が非常に傷みやすいので、輸送技術がある程度発展するまではなかなか難しかったのかもしれませんね。
サクランボとアセロラの違い3.原産地の違い
次にご紹介するのは原産地の違い。現在日本で栽培されているサクランボはセイヨウミザクラという品種で、この品種はヨーロッパが原産、そしてアセロラはバルバドスチェリーの英名の通り、その原産国は中央アメリカ付近と考えられているんです。
そして、どちらも日本に伝わってきたのは最近なのですが、原産地付近ではかなり古くから食されていたとされていて、サクランボは紀元前2000年も前の青銅器時代のころより当時の方に親しまれていたことが分かっているんですね。
また、日本で主に栽培されている地も両者違いがあって、サクランボは主に北海道から北陸・中部にかけて。それに対してアセロラは沖縄県が国産アセロラのほぼほぼの栽培地となっております。
日本の北と南とその主流栽培地が結構離れている両者ですが、これはそれぞれが日本に最初に降り立った地に関係がある可能性があり、サクランボは北海道、そしてアセロラは沖縄県とされているので、このあたりが現在も強く反映されているのかもしれませんね。
なんか気候的に考えても、納得がいく栽培地という感じがします。
最後に
いかがだったでしょう。今回はともに赤い宝石と称されるサクランボとアセロラの違いについてご紹介させていただきました。良ければそれぞれの歴史に思いをはせつつ、その味をご堪能していただければと思います。ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。