こんにちは。えたばりゅです。
今回は、幻とまで形容される高級魚クエの高級魚たる理由を5つ厳選してご紹介しようと思います。クエはトラフグやクロマグロ、ブランドズワイガニなど層々たる高級魚のなかでも、幻の高級魚と称されるほどのある意味抜きんでた存在。そこまで高級魚感マックスなその理由はいったいどこにあるのか。。。
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
冬の王者にして幻の高級魚クエが高級魚すぎるその理由とは
クエ。それは、冬の味覚の王者候補筆頭といっても過言ではないですよね。トラフグや松葉ガニ、越前ガニなど冬の味覚の目玉として、その産地付近の高級旅館や料亭などの目玉としてよくポップアップされているのを広告などで見かけるのではないでしょうか。
このような待遇でお分かりの通り、クエは間違いなく高級魚の一角として数えられる逸品で、百貨店や高級食材を扱うスーパーなどでも、クエが陳列されているときには特別席が用意されるなど、ひときわそのVIP待遇というか、存在感が際立っております。
そんなクエ、高級魚の中でも冬の王者、幻の高級魚などなどサブ的な肩書も超優秀感満載。高級魚と呼ばれる他の魚介とも少し毛色が違うような気がしてしまいます。なぜにココまでの待遇を受けるのか。その理由を考えてみました。ではでは、早速クエが高級魚すぎるその理由をご紹介していきましょう。
クエが高級魚すぎるその理由1.味
まぁ。。。コレは当然といえば当然と言えますよね。やはり高級魚たるもの、人々の舌を魅了してナンボの世界。日本は古来より魚食文化で歩んできた歴史もあり、事実日本近海には、世界に誇る美味な魚介たちが数多ひしめいております。
そんなある意味魚介に関して舌の肥えまくった日本人を魅了するほどの高級魚たち。
もちろんクエもその例に漏れず、その味は超絶美味。
その味は高級魚たちの条件ともいえる、この文言。「上品で淡白な味わい」この表現にバッチリはまる味わいで、お刺身にするとさっぱりとした味わいが楽しめるのですが、しゃぶしゃぶやクエ鍋などお鍋にすると、その上品な脂が滲み出しその中に入っている具材を至高の味にまで高めてくれるんです。
料理法によってさっぱりしていたり、上品なクエの脂が楽しめたりと、不思議な味わいをしているのもクエが高級魚たるその理由の一つと考えることができますね。
クエが高級魚すぎるその理由2.漁獲が少ない(なかなか獲れない)
そして、2つ目の理由はやはりこれではないでしょうか。クエはマグロやブリなどのように他の魚介類を捕食する肉食捕食魚なのですが、マグロやブリのように海中を積極的に泳ぎ回り、獲物を追い回すタイプではなく、自身の縄張りである海底の岩礁に潜んで、獲物が近寄って来るのをじっと待つ待ち伏せタイプの魚なんです。加えてクエは夜行性、昼間は岩礁から動くこともほとんどないため、このあたりも漁獲を難しくしているところなんですね。
そして後述しますが、クエはその体も大きく、その体長は1mをこえることもあり、その近隣の環境では生態系の頂点に君臨している魚。故にその自然界の理から絶対数も元々非常に少ないんです。
特に大型個体は少なく、大型個体が釣れたりすると新聞の紙面で取り上げられることも程なんですね。
クエは天然物の他に、養殖もだんだん盛んになりつつあるんですが、養殖産業に目をつけられた理由に、漁獲高が少なすぎることがその理由。
これは高級魚になるのも至極納得ですよね。
クエが高級魚すぎるその理由3.調理の難しさ
そして、クエが高級魚に数えられる理由はこれにも付随すると考えられることができます。それは、調理の難しさ。フグのようにそもそも捌くには免許が必要っていうことはないんですが、クエは大きくどっしりした魚体をしているので、通常の台所では、ちょっと捌くのは大きさ的にも難しく、体自体も非常に硬くできており、その骨はもちろん頭部などアラの部分も一筋縄ではいかないような硬さで一般家庭にある包丁ではとてもではありませんが、割って細かくするっていうのは不可能に近いんです。
その強度は割と骨や頭部の硬さで定評のある真鯛が可愛く見えるほど。
加えて岩礁海域が生息域であるせいか、その鱗も非常に堅牢で、通常の鱗取りはほとんど役に立たず、クエの鱗を取り除くには包丁を用いて、鱗の部分だけを薄く削ぎ落す必要があるんですね。
このように、一般家庭では調理するのは難しいのは必然なのですが、調理環境、調理器具が整っている料亭や旅館などでも、クエ料理として振舞われるまでになるには、かなりの手間暇がかかってしまうんです。
クエ料理にはこのあたりも調理代も含まれることもあるのもその理由の一つと言えそうですね。
クエが高級魚すぎるその理由4.そのデカさ
そして、先ほどからちょいちょいと出てくるクエの魚体の大きさもクエを高級魚にしているその理由と言えます。もともと魚介類は1kgにつき、○○円といった感じでその重量につき値段が決まるシステムを採用していることがほとんど。
なので、大きい個体ほど値段が上がることが多いんですね。
また、大きいほどその見栄えもよく、魚に関しては大型個体ほど脂のノリがよいことが多いことから、1kgまでの個体は1kgにつき100円であるけれども、2kgを超えると1kg150円になるってな感じで、大型個体になるほど、その価格にブーストがかかって取引されることも多いんです。
クエは元々味わいも逸品域のため、基本的な価格帯も高く、加えて先ほど少し述べた通り、どっしりとした体格。最大では40kgから50kgに達するといわれており、とどめはクエの漁獲が非常に少ないこと。故にクエは非常に高値で取引されることがほとんどなんですね。
天然物のクエでは、1kgにつき1万円を超えることもざらなんです。
40kgとまではいかなくても、仮に10kgほどの天然のクエが獲れたとして、それがkgあたり1万円で取引されたとしても、1尾10万円。。。
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そして30kgクラスでは先ほどご紹介した大型個体ほど価格にブーストがかかる法則に則ると・・・
なかなかでしょ。
クエが高級魚すぎるその理由5.通年美味しくどんな料理もオッケー
そしてクエが高級魚たる理由の最後を飾るのはコレ。
そうなんです。いつ食べてもその味に振れ幅が少ない、いうなればいつ食べても逸品領域の味なんですね。
クエは鍋料理として振舞われることが多いことから、冬が旬とされることが多く、事実その肩書にも「冬の味覚の王者」という称号もあるほど。
しかしながら、実際食べ比べてみても冬と他の季節でその味わいに大きな差はないんです。強いて言えば産卵直後の晩春から初夏にかけては少し身が細るかなといった程度。
料亭や旅館の目玉看板として扱われるため、その料理法はお刺身やしゃぶしゃぶ、クエ鍋などの鍋料理が多いですが、魚料理のある意味王道料理法、煮つけや塩焼きも絶品、アラはみそ汁やお吸い物などにしても、もちろん至高の味わいを楽しむことができます。
季節によっての味の振れ幅が少なく、料理方法も超多彩。
これもやはりクエを高級魚足らしめる大きな理由の一つと言えそうですね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は幻の高級魚クエが、幻にして高級たる所以を5つ厳選して考えてみました。どの理由も正に王者たる風格漂うって感じですよね。
そんなクエ。マジで絶品、至高の味わいなんで、機会あればぜひお試しをば・・・
こちらの記事があなたの楽しい食生活の向上になれば幸いです。ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。