こんにちは。えたばりゅです。今回は日本のココロ、海苔に関してちょっと面白い、それでいてお役立ちトリビアなどをご紹介したいと思います。こちらの記事をお読みいただくことによって、ますます日本食が好きになっていくこと請け合いですので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
日本の魂の食材海苔に関する面白トリビアアラカルト

まず海苔とは、というところを簡単にご紹介させていただくと、食用になる藻類の総称のことで、同じく日本食に代表されるような海藻類である、ワカメやコンブ、ヒジキなどのように単体の種ではないんですね。なので、海苔というと、代表される岩海苔はじめ、青のりやアオサなども海苔の系統として含まれることがほとんどです。
また、海苔というと、海産物という認識が強いですが、淡水の海苔もあって、こちらも各地域の清流域で養殖がおこなわれておりましてですね、中でも九州産の水前寺海苔は、現在清流域の中でも育成条件がかなり厳しいとされており、少し前に水質悪化などで絶滅してしまったと考えられておりましたが、一部地域で再発見され、希少種として福岡県や熊本県で養殖がおこなわれており、高級食材として懐石料理にも使用されていたりするんですね。
海苔の主要産地

ではでは次に海苔の主要産地のご紹介をさせていただくと、2021年の統計データでは、
- 佐賀県(約57,000t)
- 兵庫県(約46,000t)
- 福岡県(約45,000t)
- 熊本県(約36,000t)
- 宮城県(約13,000t)
という感じになっております。やはり有明海に面する九州勢が強い印象というところでしょうか。有明産の海苔は超有名産地であり、贈答品にも好まれたりしますもんね。一方、もう一つ、有名ブランドとして江戸前浅草海苔がありますが、こちらの方は近年の東京湾の埋め立てに伴い、生産海域が激減。現在における生産シェアはごくわずかになっております。
海苔面白トリビア1.関西圏が味付け海苔主流になった理由

日本のソウルフードの筆頭格であるおにぎりはじめ、みそ汁や天ぷら、蕎麦などには結構海苔が使用されるほか、ふりかけやお茶漬けの具、お好み焼きや焼きそばなど、日本食では莫大なシェアを誇るため、海苔は日本各地でかなり身近な食材となっておりますが、関西では味付け海苔、関東では焼きのりと、うどんやそばのダシのように、割とガッチリシェアが分かれているのは有名な話ですよね。
そもそもなんで、こんな状態になったかというと、これには海苔の風味に由来があってですね。そもそも、海苔は少し前までは東京の江戸前海苔が主流で、そのシェアも関東圏とその近郊にとどまっていたんです。というのも、海苔は時間とともに風味と味の劣化が顕著なため、あまり遠方に運んで販売することが困難だったんです。
そこで関西圏でも海苔の味を楽しめるように開発されたのが味付け海苔。焼きのりは海苔を炙ったシンプルな製法ですが、味付け海苔はこの焼きのりに醤油と砂糖の味をしみこませたもので、醤油と砂糖の味が焼きのりの風味の劣化を補う形となって、当時不評であった関西圏の海苔のシェアに転換をもたらしたんです。
このような経緯があり、現在、関東では焼きのり、関西では味付け海苔というシェアが出来上がったというわけなんです。
海苔面白トリビア2.海苔の栄養含有は超優秀

海苔はぱりぱりとした食感と多くの日本食に非常にマッチすることから、数多の日本食や洋風料理の和風アレンジのお供として使われているのはもちろんのこと、おやつなどちょっと小腹が空いたときにはそのまま食べれたりもしていますが、含まれている栄養素も超優秀で、タンパク質、食物繊維、ビタミン、カルシウム、EPA、カロテンなどが豊富に含まれており、とりわけカロテンにおいてはなんと20000ナノグラム以上(乾燥・解散海苔系)ものカロテンが含まれており、野菜で一番カロテンが豊富な青シソの約2倍ほどのカロテンが含まれているんです。
海苔、ちょっとやるヤツでしょ。このように栄養価が豊富なことから、海苔を食べる習慣がないアメリカなどでも海苔を見直す動きが出てきていたりするんです。
海苔面白トリビア3.日本以外でも食べられている海苔
海苔はこれまで述べさせていただいたように、おにぎりから始まり、寿司などでは欠かせない食材のため、日本以外ではあまり食されていないイメージがありますよね。昨今でも海苔を消化できるのは日本人だけっていう話もあったりしますし。
と、そんな海苔なんですが、実は日本だけで食されているわけではなくて、日本国外でも海苔を食べる習慣がある国はあったりするんです。日本以外で海苔を食べる国はお隣の韓国はじめ、中国、台湾、イギリス、アイルランド、アイルランドやスペイン、ニュージーランドなど、結構多くの国で食べられていたりするんです。ただ、日本のように全国区っていうわけではなくて、その国でも一部地域のみ、っていう国が多いみたいですね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、日本の魂の食材、海苔に関する、ちょっと面白くてお役立ちなトリビアをご紹介させていただきました。タケノコキノコ、ダシ論争のように結構好みの論争があったりする海苔ですが、こちらに関しても最近では双方の良さが見直されつつあるようですね。お寿司に関しては関西でも普通に焼きのりが使われたりしますし。
また面白い海苔トリビアを発見次第ご紹介させていただきますね。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
・・・味付け海苔、美味しいですよ。関東圏で食べたことがないお方は是非ぜひお試しをば・・・。