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イチジクは生よりドライ!乾燥で飛躍的に栄養効果アップ!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、ブドウや梨など秋のスターフルーツと比較すると、少しその知名度は低いものの、健康効果がうれしい秋のフルーツ、イチジクにスポットを当ててその栄養素や魅力に迫ってみたいと思います。

イチジクに関するちょっと面白い雑学やその栄養素を飛躍的に高める方法などにも触れております故、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

夏から初秋が美味しいイチジク!乾燥で含有栄養素が飛躍的にアップ!

日本では、8月の終わりごろになると、販売店の店頭に並ぶようになり、10月ごろにかけてが販売のピークになるイチジクですが、その歴史はかなり古く、紀元前ごろからすでに栽培が盛んにおこなわれていて、原産地アラビアに近いギリシアやエジプトなどでは当時より、すでに一般的な果実として知られていたんですね。

余談ですが、神話に登場する人間の祖、アダムとイブが超絶大事な場所を隠したのはイチジクの葉っぱなんです。

このように国外では太古化から親しまれていたイチジクですが、日本に伝来したのは、江戸時代という説と、それよりも少し前の天正の世に宣教師によって持ち込まれたのが最初という説がありますが、資料などから現在では、1590年の天正時代というのが有力なようですね。

ただ、伝来してしばらくは、ほとんど個々での栽培にとどまっていて、農家の方々が本腰を入れて栽培し始めて、経済要素が加わってきたのは近代の大正時代と言われております。

イチジク雑学 現在日本においてイチジクの栽培が多くの地域で栽培されている理由

イチジクは愛知県、和歌山県がそのシェアを比較的広く占めるものの、北は東北から、南は九州まで多くの地域で栽培されていて、特化名産が多い日本の果物の中、どの産地も名産といいますか、結構まんべんなく育てられているイメージがあります。最近では、寒さに耐性のある品種が徐々に北海道でも栽培され始めているんですね。

これは、イチジクは比較的育てやすい種類の果樹であることもその理由の一つとして挙げられますが、イチジクの果実にもそのヒミツがあるといえます。

というのも、イチジクの果実はかなり鮮度落ちが早く、早ければ一日で果実がつぶれ始めることもあります。

加えて、イチジクの実は風味や食感を際立たせるため、木に実がなった状態で熟させる、いわゆる「樹成り完熟」が必要な果物の代表的な種類で、これがイチジクの実が傷みやすい一つの大きな理由と言えます。

故に、あまり遠方に運輸することができず、近場で消費する必要があるんですね。

兵庫県JA六甲では、この鮮度落ちの早さを逆手に取り、早朝に収穫後、その日の昼までに出荷を行う朝採りいちじくをブランド化させており、日持ちがしない反面、その糖度の高さには定評があり、近隣区域では結構人気を博しているんです。

ちなみに朝採りシリーズにはいちごもあって、こちらもかなり傷みやすいものの、こちらも高糖度いちごとして結構人気があるんです。

イチジクに含まれる栄養

イチジクはビタミンCやミネラルを含むほか、美容の果実といわれることだけあって、食物繊維が豊富に含まれていて、栄養成分のペクチンは整腸作用や美肌効果に効果が期待できるとされているんです。イチジクは女性に人気があるイメージがあるのですが、美肌生成に効果が期待できるとあってはその理由も納得ですよね。

では、この栄養成分を飛躍的に高める方法をご紹介していきましょう。

イチジクは乾燥させることによってその栄養素が飛躍的にアップ!

イチジクは生で食べても甘くておいしいのですが、栄養成分的な効果では生よりも、乾燥させた方がその栄養成分が飛躍的にアップし、含有栄養素の多くが軒並み高まるんですね。

少し例に挙げると、100gあたりの可食部に含まれる栄養素は乾燥させることによって、

  • 食物繊維:生1.9g→乾燥10.7g
  • カリウム:生170mg→乾燥840mg
  • カルシウム:生26mg→乾燥190mg

などといったところ。食物繊維に至っては乾燥によってゴボウ以上の含有量に変化するんです。

自宅で生を乾燥させるとなると、ちょっと難しいかもしれませんが、イチジクはドライフルーツ(ドライフィグ)としてもよく販売されております故、その健康効果を効果的に享受するのであれば、乾燥イチジクも一つの良い選択肢と言えそうです。

ただ、ビタミンCなど一部のビタミン群は乾燥によって減少、あるいは消失してしまうようですね。

参考:日本食品標準成分表

最後に

いかがだったでしょう。今回は、美容フルーツの代表的な存在ともいえる、イチジクの栄養素をより効果的に摂取する方法などをご紹介しました。こちらの記事があなたの更なる健康向上、並びに食生活向上のお役に立てれば幸いです。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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